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好中球性副鼻腔炎は上顎洞や前頭洞という大きな副鼻腔に膿が溜まり流れてくる病気ですが、実はその原因の多くは上顎洞や前頭洞そのものにはなく、これらの副鼻腔から鼻への出口の構造的あるいは機能的な狭窄にあることを1980年代メッサークリンガーとその弟子のスタンバーガーは、当時開発された内視鏡を使って明らかにしていきました。上顎洞や前頭洞はフラスコ構造を持ち細菌や膿が溜まりやすく、線毛運動が不可欠であると書きました。事実副鼻腔炎では洞内の膿は鼻に十分排泄されませんが、これは線毛運動そのものが障害されていることはまれで、鼻への出口がつまっていて排泄されないことが大半です。ヒトの鼻では副鼻腔から鼻腔への出口は、脳の圧迫や眼の前進で狭くなった空間で生後発達するため、迷路と呼ばれるほど狭く複雑な構造をしていてしかも大変個人差が大きく、排泄路としてはつまりやすくなっています。
 ベルトコンベアーは動いているのですが、障害物があって運べなくなっているわけです。スタンバーガーは内視鏡下にいくつかの危険部位をさけて慎重に副鼻腔の開口部さえ広げてやれば、線毛運動は回復して、副鼻腔内を触らなくても副鼻腔炎は治って行くことを明らかにし、内視鏡や器械の開発、手術法の改良を続け、今日広く行われている粘膜温存と鼻副鼻腔形態改善をコンセプトにした内視鏡下鼻内副鼻腔手術が確立されていきました。つまり、好中球性副鼻腔炎とは副鼻腔の入り口(OMCとかOMUと言います)の構造の病気であり、構造を治せる鼻内手術が根本的な解決につながるわけです。
 それまで20世紀初めからそれまで行われていた経上顎洞的副鼻腔根本手術という副鼻腔炎の手術は歯ぐきを切って頬部から上顎洞前壁の骨を取り除いて、上顎洞を開放して上顎洞内の粘膜を全て取り除くという方法でした。これによって上顎洞の中には肉芽が入り込んできて炎症を起こす上顎洞の空間がなくなることで病気を治すという破壊的で肉体的負担も多い手術で、術後嚢胞など合併症も多い手術でした。粘膜を除去するので線毛運動も無くなります。しかし、内視鏡のない時代に暗い鼻から手術をすることは大変危険で失明や脳損傷などが起こったため、先見性がありかつ名手のそろっていた慈恵医科大学を除けば、このような破壊的で侵襲の大きな手術が世界中で行われていました。ただ、アメリカではこの手術はあまり行わず、耳鼻科医は副鼻腔炎治療そのものに関心をもたず、内科や薬局での薬物治療が中心でした。




 
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